» 2009 » 2月のブログ記事

モネ絵画の数

日本のような四季折々の変化が豊かな国では、モネのような風景画の印象が非常にわかりやすいかと思います。
変化する風景を見つめることに絵画の真髄をおいたモネ、風景画の居所といわれるモネですが、その作品は何点くらい描かれたか知っていますか?

  1. 500
  2. 1000
  3. 2000

正解は3の2000でした。油彩画だけで2000点に達しようという作品。
天才も量より質、いやいや一定限度の量をこなすことでようやく高い質に変わる、というのは正にモネの作品数を考えればわかります・・。

モネ

モネ

「週刊 西洋絵画の巨匠 02号 モネ」 小学館 出ました!
早速買って読破しました。次はルノワール。です。

サンラザール駅

サンラザール駅

サンラザール駅の作品のこちらは汽車の到着です。
汽車は当時の産業革命の代名詞でしたが、やはりモネのインスピレーションを刺激するものがあったのでしょう。

日本でもNゲージが再び静かなブームであるように、何か男子たるものは汽車や車のような「動くもの」に
興味を抱いてしまうのかもしれません。

颯爽と走る汽車の水蒸気中に、「時代の光」を見ました。

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「サン・ラザール駅汽車の到着」
サン・ラザール駅8作品の中の1点です。
油彩・画布 | ハーバード大フォッグ美術館蔵
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アルジャントゥイユのひなげし

アルジャントゥイユのひなげし

アルジャントゥイユのひなげし (1873年 油彩 50cm×65cm パリオルセー美術館)

幼子を連れ日傘を持った母親はモネの妻カミーユとその子供を連想させます。
明るい空の下で広がる草原に母と子供。ひなげしの花がきれいに咲き、朱色と草原の緑が美しくこの母子を包んでいます。

モネは妻カミーユの最期を描いたように、一瞬一瞬をとらえた美しい作品が多くまさに印象派といえる所以です。
日本の言葉で「儚さ」という言葉の美学のように、瞬間の美しさに共感する部分こそがモネが支持される理由かもしれません。

産業革命の真っ只中、1850年代以降ヨーロッパでは列車が走り、産業が発達しました。

フランスの各都市にも鉄道の駅ができ、汽車の吐く白い煙と水蒸気が天窓のガラス越しに降り注ぐ陽光を乱反射したのがこの作品。

大きな三角屋根がまさに「大聖堂」のようなイメージを作り、荘厳な空間をとらえています。

サンラザール駅

サンラザール駅

ヨーロッパの駅は非常に空間をうまく使っています、というのが現在の印象ですが、
当時の駅もきっと優れた空間を用いていたのでしょう。モネもパリの地できっと印象に残ったに違いありません。

1885年、44歳。「散歩」から10年後の作品。カミーユが病死してから6年経っている。
こちらのモデルはアリスの子供シュザンヌ。奥さんのカミーユは早くに亡くなっているので
その奥さんをイメージして書いたのかもしれません。

日傘の女

日傘の女

ただ、正確にはこの作品は顔がほとんどわからず、人物は風景の一部だったようにさえ思われます。
左向きと右向きの両方の向きがあります。

北川村「モネの庭」マルモッタン

c2

お客さんのところに言った際に話でモネについて、
「日本にモネの庭があるって知ってますか??」と聞かれました。

「お正月に高知のモネの庭に行ってきたんだけどね、ほんとにモネの庭そっくりで~」

と話されていたので早速調べてみました。
→モネの庭

一度行ってみたいですね・・。
「散歩、日傘をさす女」
散歩、日傘をさす女

散歩、日傘をさす女

モネの愛すべき家族が陽光の下に描かれています。
人の影、草の根元にはかげりがなくて、光に満ち溢れた美しい絵は正に印象派モネの画風を代表する作品といえるでしょう。ゴッホが創刊号だった小学館の雑誌は今回はモネ。
明日はその雑誌についてご紹介いたします。

引き続きゴッホの話題でごめんなさい。

自画像、って有名な巨匠はみなさんよく書いています。
ゴッホでも最も有名なものは自分で耳を切って、包帯を巻いている自画像ですが、
この自画像も有名な自画像のひとつ。

ゴッホの自画像

ゴッホの自画像

麦藁帽子の自画像ですが、ゴッホは生涯で40点近くの自画像を書きました。
明るい色彩や線状のタッチはまさに印象派です。
実は自画像を描いている画家は、お金がなくてモデルをかけないので自分で書いていた、というエピソードもあります。

余談ですが、モディリアーニはよく女性のモデルを書いていますが、これはモディリアーニが社交的で女性にも積極的に話しかける
性格だったようで、女性モデルの多さもそういった性格などが出ているのでしょう。反対にゴッホは内気だったようなので・・・。

絵画ひとつでも画家の特色が色濃くでますね。

引き続きゴッホの話です。

ゴッホはアルルの地が好きでこの地でたくさんの絵を描いたのですが、

「明るい日本のように色彩効果が多く、土地の空気が澄んでいる」

と浮世絵の影響を受けた日本の地と同じく賞賛したそうです。

南フランスアルルの地

南フランスアルルの地

この頃浮世絵がブームになり、ゴッホと同じく印象派の巨匠モネは晩年の絵画制作をすごしたジヴェルニーの庭では、浮世絵コレクションが今も残っていますが、その浮世絵を描いた日本はゴッホの中ではすばらしい印象だったのでしょう。

一度訪問してみたいですね。

この2月に創刊号が出ました!
「学館ウィークリーブック~西洋絵画の巨匠「ゴッホ」」

ゴッホといえば魂の叫びを激しい色彩であらわしたポスト印象派の巨匠ですが、
バブルの時期の1987年には安田海上保険(今の損保ジャパン)がひまわりを58億円で、
1990年には大昭和製紙の(今の日本製紙)名誉会長が「医師ガシェの肖像」を125億円で
オークション落札したということがありました。

ゴッホの絵の魅力は強烈な色彩とタッチが濃厚で、芸術に対する真摯な姿勢が伝わり、
ゴッホの生涯やエピソードを知るにつれて共感が深まってしまう、そんな部分がゴッホの人気の1つかもしれません。

今回はゴッホもモネと同じく印象派なのでゴッホの紹介ばかりになってしまいました。

ゴッホ

ゴッホ